硬筆書写技能検定3級に合格しました!
私は独学でペン字をやっていて、書写技能検定の受験は今回が初めて。
手探りでの受験だったけど、まずは第一目標の3級に合格できてとても嬉しい。
検定は目標にもなるし、自分の文字のレベルの確認にもなるので今後もチャレンジしていく予定。
残業ありのフルタイム正社員、通信大学生、主婦。
なかなか思うように書写の練習時間が取れなかったけど、なんとか合格できたので誰かの参考になるかもしれないから3級受験のためにやったことなどをまとめておきます。
私のペン字歴
2015年~2016年にがくぶんのボールペン字講座を縁あってモニター受講。
息子たちの子育て期間中で仕事もあり、時間的余裕がなく、文字もそこそこキレイになったことに満足し、講座修了とともに書写は休止。
2022年1月に競書誌「ペンの光」で書写再開。
6年のブランク間に文字がすっかり自分のクセ字に逆戻り。
通信大学で学ぶなかで、書画の美しさに惹かれ美しい文字を自分でもきちんと書けるようになりたいと思い再チャレンジをきめました。
2022年11月に硬筆書写技能検定3級受験し合格。
過去にボールペン字講座をやっていたけど、その後は文字を書くのは手帳くらいで、筆跡も自流になっていたので私的にはほぼゼロベースからのスタートで約1年で3級受験って感覚ですね。
現在、ペンの光は7級です。(一番下が10級なので下から数えたほうが早いレベル)
硬筆書写技能検定3級までの準備
硬筆書写技能検定は1月、6月、11月の年3回。
11月と1月のどちらで受験するか迷って、9月に11月の受験を申し込みました。
申し込み時点で受験まで2か月。
ここから受験対策をスタートさせました。
競書をやっているので、それ以前から文字を書いてはいたけれど、それだけで事足りるはずもなく、準備期間は短すぎたと感じています。
とはいえ、準備期間が長くても検定対策に使う時間が増えたかというと、大学のレポートや試験が優先なので、たいして増えない気もするんですよね。
日々の練習を重ねて、実力をつけていくことが大事だと今回の受験で実感しています。
使ったテキスト 実技2冊
買ったテキストはこの2冊。
硬筆書写技能を受ける多くの人がつかっているテキストです。
「3級のドリル」は公式教材で一般財団法人 日本書写技能検定協会のサイトで購入できます。
試験問題と同じ紙なので、ペンの種類との相性をみることができてよかったです。
価格も安いし(送料別)、ページ数も少ないのでトライしやすい教材だと思います。
「硬筆書写技能検定 合格のポイント」は毎年改定版が出る最新情報が入手できるテキスト。
模範解答や行書のリストなど検定合格のために必要な知識の情報、上の級の練習問題もあり内容もりだくさん。
検定のための情報がまとまっているので助かりました。
どちらのテキストも書き込み式。
私は準備期間が短かったのでガンガン書き込んで検定までに使い切りました。
使ったテキスト 理論1冊
「硬筆毛筆書写検定 理論問題のすべて」
実技用のテキストにも理論の練習問題がついているので、3級ならそれだけも大丈夫そう。
でも、「なぜこれが正解なのか」という点がこの本を読むとわかるし、文字に関する知識も増える。
書き順がなぜそうなっているのか、止めハネはらいがなぜ大事なのか。
分かって書くのとわからず書くのとでは違うので、実技にもプラスになる本だと思います。
使った字典 2冊
右の「硬筆新辞典」は、がくぶんのボールペン字講座の教材だったもの。
左の「筆順・字体字典」は買い足したもの。
私はがくぶんのボールペン字講座→ペンの光で、書きぶりは「硬筆新辞典」のほうがなじみがあります。
でも「硬筆新辞典」にも筆順は掲載されているけど楷書だけなんですよね。
行書になると筆順がかわる字もあるので筆順字典を買い足しました。
「筆順・字体字典」は許容される字形の一覧や美しく書くためのポイントなどもあり、筆順以外のこともわかるのがいいところ。
行書は両方の書きぶりを見比べて、書きやすい方で覚えるようにしました。
検定用の練習でやったこと
行書体を覚える
行書が書けないことには受からない。
「硬筆書写技能検定 合格のポイント」には過去に多く出題された文字が掲載されているので、それを参考に楷書と行書を練習。
家でノートに1つだけまず書いて、会社の昼休みに下に繰り返し書いていました。
手帳の月間マンスリーに行書で1文字を書く。
昼休みに大学のテキスト読んだり、残業したりで、まったく検定対策をせずに1日が終わることもあったので、せめて毎日1文字はなにか書こうと始めました。
1回で覚えられるわけじゃないけど、毎日書くと「ここをこうしたら字形がきれいかも?」とか気づきがあるので今も継続中。
テキストを解く
まず「硬筆書写技能検定 合格のポイント」で練習をして、そのあとに「3級のドリル」を使いました。
1日にまとめていくつも練習できなかったので、早書きだけ、はがきだけ、楷書と行書だけ、とちまちま練習していたので検定までに2冊がちょうど終わるくらいのペース。
掲示文は線をひく時間がかかるので土日にやっていました。
「3級のドリル」を後にしたのは検定と同じ紙だから。
合格のポイントである程度、対策をしてからどのペンが書きやすいかのチェックもかねて検定前に使いました。
ペンの光の毎月の練習
ペンの光は複数の課題があり、検定の問題に準じたものもあります。
毎月の清書を仕上げるのも検定対策になりました。
ただ、競書はお手本があるから書けるという部分が大きいんですよね。
どうやったらお手本に近づくか、考えながら書くので検定対策の中では字形を整える練習という要素が強かった気がします。
書写能力診断テストを受ける
検定と同じ形式の模擬テストが自宅で受けられる「書写能力診断テスト」を受けました。
診断テストは開催時期になると日本書写技能検定協会のHPから申し込めます。
公式のインスタをフォローしているので開催時期がわかったけど、そうじゃなければ気付かなかったので、受けたい人は自分でアンテナをたてておく必要がありそう。
実技は採点されて戻ってきて、理論は自己採点。
いまの自分のダメなところがわかるので受けてよかったです。
合格には5点とどかず、ネックはやはり行書。
でも、行書をメインに練習すれば合格する可能性もあるとわかったのでやる気がアップ。
検定を終えて思うこと
ばたばたしている間にあっといういう間に準備期間の2か月が過ぎて、練習不足のまま当日を迎えたかんじで、もっと早くから取り組めばよかったと思います。
特に行書は不安しかなく、受験当日もドキドキでした。
ある程度、自信をもって検定に臨めるのが理想ですね。
お手本なしで整った文字を書くというのは、なかなか大変で検定の練習は競書とは違う学びがありました。
競書と検定の両方にトライすることで実力がアップするような気がします。
教室に通うのが美文字への近道だと思うけど、時間的にも費用的にも今は無理。
でも独学でも3級は合格したし、文字もすこしづつ整ってきています。
時間がないからと美しい文字へのチャレンジをせずにいたら、検定合格の達成感もなかったし、手帳に書く文字に「この字はきれいにかけた」とにやけることもなかったので、思い切って書写をやり始めてよかったと思います。
美文字にあこがれていたら競書でも検定でも通信講座でも教室でも、自分にあうものにぜひトライしてほしい。
自分の書く字がきれいだとかなり嬉しいですよ。
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