『後輩がはじめてできたら読む本』北村朱里著を読みました。
会社勤めは通算15年を超えるので後輩ができるのは初めてではないけれど、息子と同世代の若い後輩が増えたからなのか、伝えたいことがうまく伝わらないことが増えたと感じています。
そんなとき目にしたのが、友人であるライターのayanさんのこのポストでした。
春から後輩ができる人はこの本読んでおくといいと思う。
「伝え方のコツ」5つでなれる褒め上手!他者だからわかる「自分の強み」 https://t.co/8paNw91WL0 #TechTeamJournal
— ayan|ライター (@warashibe) March 3, 2024
「伝えかたのコツ」というのに惹かれて記事をよみ、紹介されていた本が『後輩がはじめてできたら読む本』。
読んでみて言葉の持つ力が人間関係にどう作用するかがわかる本だなぁと思いました。
先輩から後輩へという切り口ですが、同僚でも上司でも、仕事とは関係のない友人関係でも言葉によるコミュニケーションは必須。
タイトルにとらわれずに読んでみるのをお勧めしたい1冊です。
伝え方という点では、大学で学んでいるアートライティングなど「言葉で他者に何かを伝える」ということにもつながっています。
伝えるときにどのような言葉、どのような言い回しを選ぶか。
それにより受け止め方がどうかわるか。
そういう視点で読んでも得るものがあると思いますよ。
褒め上手のメリットやコツは前出のayanさんの記事にまとめられているので、私は他の部分の本を読んた感想を書きますね。
褒め上手と強みについてはこちらをどうぞ。
伝えるには信頼関係の構築が大事
私は担当していた業務を後輩に引き継ぐことが増えているんですが、これがなかなか難しいのですよ。
はじめてやる業務はわからないことだらけだし、間違えやモレがあるのも当然。
でも、そのまま覚えてしまうと困るので、間違っている、やり漏れている作業がある、ということは伝えなければいけません。
でも相手によって、違っていることの指摘にプライドが傷くのか攻撃的な返しがきたり、仕事上の指摘を自分自身へのダメ出しのように受け取って凹まれたり…。
きつく言ってるつもりはないし、そばにいた同僚に聞いても気になる言い方はしていなかったといわれたけど、親子ほどの年齢差があるので日常のコミュニケーションは少な目。
本を読んで、私も相手のことを、相手も私のことを、よくわからない状態でのやりとりになっているのがボトルネックなのかもと思いました。
雑談苦手だけど、少し意識してコミュニケ―ションを取るようにしようと思います。
もくもくと仕事してる怖い人と思われてそうな自覚あるので。
(できるだけ残業を減らして早く家に帰って大学のレポート書きたいからマキで仕事してて近寄りがたいオーラを出してしまってる気がする)
仕事を教えるステップは重要
自分が担当する業務は自分のところだけで完結するわけではなく、全体のうちの一部であるということはよくあります。
作った資料が間違っているとそのあとの業務でも差異がでてしまうし、わかりにくい資料だと次の業務で時間がかかってしまう。
こうしたことを回避するためには、自分の担当する業務だけでなく、その仕事全体の流れと終着点、自分の担当業務がどういう役割を担ってるかを把握しておくことが重要。
自分が何のためにその作業をしているのか、どういう風に仕上げればスムーズに仕事が回るのか。
その視点を持つことで作業の完成度は高まります。
自分が何のためにそれをやっているのかわからないとミスもでやすい。
ここは私も自分で経験があるので、できるだけ丁寧に伝えるように心がけている点です。
『後輩がはじめてできたら読む本』には「仕事の手順を教える4ステップ」として、教える相手が理解しやすい方法がわかりやすくまとめられています。
忙しいと「とりあえずこれやって」とか局所的な支持をしがちで、このあたりは仕事だけでなく子育てにも生かせるところかなーと思います。
私自身は子育て中はこんなことはまったくできてませんでしたが…。
伝えることを仕事にする人の、考え方と覚悟
フリーランスでコピーライティングの仕事をしていた時期があり、大学でアートライティングを学び、定年退職後は伝えることを仕事にしたいと考えている私にとって、レッスン5の「伝えることを仕事にする人の、考え方と覚悟」はとても刺さる内容でした。
そして「伝えることを仕事にする人」というのは、作家やライターという職業だけではなく、後輩への指導や会社の営業活動など幅広い分野に当てはまります。
「伝える」といのは社会生活の基盤だなぁと感じました。
まとめとして
「伝える」ということに対する考え方と覚悟は常にもっていたい。
そして、どう伝えるのがよいのか、どうしたら相手に言葉とどくのか、自分になにができるのか、ということを常に意識して、伝える力を少しでも磨きたい。
たくさんの気づきをくれた本に感謝です。
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